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丸山 庸一郎; 有澤 孝
レーザー研究, 14(6), p.429 - 441, 1986/00
原子法レーザーウラン濃縮では、銅蒸気レーザーと、この銅蒸気レーザーによってポンピングされる色素レーザーより構成されるレーザーシステムが最も有望であると考えられ各国で研究開発が進められている。銅蒸気レーザーは銅原子を電子衝突により励起し、この励起原子がO状態に遷移する際に光を発することを利用した高繰り返し、高平均出力の可視レーザーである。色素レーザーは、ポンピングにより色素分子を励起状態の振動回転準位に励起しこの分子が基底状態に遷移する際に光を発することを利用した、高効率波長可変レーザーである。ここでは、これら2つのレーザーの発振原理と現状を述べるとともに原研における濃縮用レーザー研究の現状を解説した。